地震大国と言われている日本。多くの被害、犠牲者を出した大地震も、ここ数年の間で多く発生するように感じられます。緊急地震速報という大きな揺れの数秒前に警報が鳴るシステムができましたが、もっと早くに地震を予測できたら、どれだけ良いでしょうか。
今、予測されていることについて
内閣府が発表している予測があります。それによると、大規模地震としては南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、首都直下地震、中部圏・近畿圏直下地震。これらが近い将来発生するであろうとのことです。
具体的な予測は不可能
近い将来という曖昧な表現が使われているのは、現在の科学的知見からは具体的な予測が難しいからです。概ね何年感覚で、同じ場所にて大規模な地震が起きているかのデータが残っていても、その発生間隔にはばらつきがあります。ですので、大まかな予測でしか発表ができないのです。
デマに注意
具体的な予測が難しい中、日付や時間を指定した地震予測情報がインターネット等で流れることがあります。これらはデマの可能性が高いです。それが事実だとしたら、SNS等で打ち出されるよりも前に、専門機関から発表があるはずです。場を混乱させる可能性もありますので安易に拡散しない方が良さそうです。
南海トラフ地震、首都直下地震について
内閣府の発表により、南海トラフ地震と首都直下地震は共に、今後30年以内に発生する確率が70%と言われています。更に実際発生した場合の被害想定も東日本大震災を超えるとされています。南海トラフ地震については、被害想定地域が関東から九州にかけての広い範囲が想定されています。
警戒すべきは大地震予測だけ?
この予測を聞いて、先に挙げたような大地震だけを警戒するのはちょっと危険です。日本にはわかっているだけでも約2,000もの活断層があります。その範囲は北海道から九州にも広がっているのです。そして活断層は見つかっていないだけで、まだまだ多く存在していると考えられています。
このことから、日本中で地震が起こらない場所はおそらくどこにもありません。言い換えると、大地震はいつでもどこでも起こり得るということです。
予測外のことが起こることも十分に考えられます。本当に警戒すべきは、その予測外のことかもしれません。ですので、日頃からコツコツ地震に対する備えをしていくことを強くお勧めします。
まとめ
今後の日本の地震についてお伝えしてきました。あらゆる側面から専門機関が予測を立てていますが、思わぬ所から大地震が発生することも多々ありました。未来を予測して、完璧に当てるということは簡単なことではありません。
しかし今後も、南海トラフ地震や首都直下地震を含めた大地震は起こるのでしょう。日本はそういう国ですから。それがいつになるのか、どこで起こるのか、具体的に予測できないからこそ、私たちが今するべきこと。それは地震に対する備えです。できることからコツコツ備えていきましょう。